
こんにちは。わんにゃんらいふ運営者のヒロです。
ポメラニアンの猿期がひどいと感じて、急に毛が抜けるし顔つきも変わるし、正直ショック…というあなたへ向けて書いています。猿期のいつからいつまでの期間なのか、本当にこのままなのか、ネットでポメラニアンの猿期ビフォーアフター画像を見て不安になったり、うちの子は全然猿期が来ないけど大丈夫かなと心配になったりしているかもしれませんね。
中には、猿期の顔がなぜこんなに変わるのか、ひどい見た目でかわいいと思えない瞬間があって自己嫌悪…という声もよく聞きます。逆に、ポメラニアンの猿期はいつピークですか?猿期が終わったらどうなる?猿期2回目みたいにまた毛が抜けるけど病気じゃない?ポメラニアンの猿期はシャンプーが適している?など、細かい疑問もたくさん出てくると思います。
このブログでは、そんな不安や疑問に寄り添いながら、ポメラニアンの猿期がひどいと感じる理由や、猿期の期間の目安、顔や毛並みの変化の仕組み、猿期が来ないケースや猿期2回目のように見えるタイミング、シャンプーやお手入れのコツまで、私自身の経験と知識をもとに分かりやすくまとめていきます。読み終わる頃には、「今だけのレアな時期なんだな」と少し肩の力が抜けて、猿期のうちの子も含めてかわいいと思えるようになっているはずです。
この記事では、専門用語ばかりではなく、あなたが日々のお世話の中で「具体的に何をすればいいのか」がイメージできるように、できるだけかみ砕いてお話ししていきます。途中で「これ、うちの子に当てはまるかも」と思ったところからだけ読んでもらっても大丈夫なので、気になる部分をうまくつまみ食いしながら読んでいってくださいね。
- ポメラニアンの猿期がひどいと感じる理由と仕組み
- 猿期の期間やピーク、終わり方の目安
- 猿期が来ない・猿期2回目に見えるときの考え方
- 猿期を乗り切るためのお手入れとメンタルケア
ポメラニアンの猿期がひどいと感じたら

ここでは、まずポメラニアンの猿期とは何なのか、なぜ「ひどい」と感じてしまうのかを整理していきます。期間やピーク、顔つきの変化、ビフォーアフターのギャップなどを知っておくと、「これは異常?」と悩むポイントがかなり減るはずです。土台となる知識を押さえておくと、このあとのケアやメンタルの持ち方もグッと楽になりますよ。
ポメラニアンの猿期がひどいと感じる理由

ポメラニアンの猿期は、多くの飼い主さんが最初にびっくりする成長ステップです。ふわふわだった子犬の毛が急に抜けて、顔や体の毛量がガクッと減るので、見た目の変化がとても大きく感じられます。「思っていたポメラニアンと違う」「写真で見たあの子よりひどいかも」と感じてしまうのは、ごく自然な反応ですし、決してあなたの見る目が厳しすぎるわけではありません。
特に、顔の毛が薄くなることでマズルが強調されて、いわゆる「お猿さん顔」になりやすいんですよね。丸っこくてぬいぐるみみたいだったのが、急にほっそりして、目も小さく見えたりします。このギャップが大きいほど、「かわいいより先にショックが勝つ」という声が多いです。さらに、体の毛もスカスカになって骨格が目立ちやすくなるので、「痩せちゃったのかな」「栄養が足りていないのかな」と心配になるケースもあります。
でも、ここで知っておいてほしいのは、猿期は子犬の毛から成犬の毛に生え変わるための、ごく自然な換毛期だということです。ポメラニアンはダブルコートという二重構造の被毛を持っていて、ふわっとした子犬毛(パピーコート)から、少しハリのある成犬毛(アダルトコート)へバトンタッチする必要があります。このバトンタッチの途中で、一時的に「古い毛は抜け、でも新しい毛はまだ伸びきっていない」というスカスカの状態になるので、どうしても見た目が不安定になってしまうんですね。
猿期が「ひどい」と感じてしまうもう一つの理由は、私たちの頭の中にある「理想のポメラニアン像」とのギャップです。SNSや通販の写真では、すでに成犬の毛がしっかり生え揃った子が多く、ふわもちの完璧なシルエットが当たり前のように目に入ってきます。それを基準にしてしまうと、目の前の猿期ど真ん中の愛犬が「失敗作」のように見えてしまうこともあるんですよね。ここ、本当に気持ちとしてはよく分かります。
でも、実際にはその「理想の姿」も、猿期をしっかり通り抜けた結果としてできあがったものです。今、あなたの目の前にいる「ちょっとアンバランスで、ちょっと頼りない見た目」の時期があるからこそ、将来のふわふわが引き立つとも言えます。見た目がひどいからといって、性格が変わるわけでも、あなたとの関係が変わるわけでもないということだけは、ぜひ心にとめておいてほしいです。
「ひどい」と感じたときに思い出してほしいこと
- 猿期は「劣化」ではなく、成長の途中経過
- ふわふわ写真の多くは、猿期を終えた成犬の姿
- 見た目と愛情は別物で、愛犬にとっては「今のあなたの反応」がすべて
「今は一瞬の通過点」と知っておくと、ショックより「レアな姿が見られてラッキー」と思えるようになります。落ち込んでしまう自分も責めなくて大丈夫なので、「ちょっとショックだけど、これも成長の証なんだな」と、心のどこかでそっとつぶやいてあげてくださいね。
ポメラニアンの猿期はいつがピーク?

猿期のピークがいつなのか分からないと、「これからもっとひどくなるのかな…」と不安になりますよね。多くの飼い主さんから相談を受ける中で感じるのは、「今がピークなら耐えられるけど、あとどれくらい悪化するのか分からないのが一番つらい」という声です。ここでは、一般的なピークの目安と、月齢ごとの変化の捉え方を整理していきます。
月齢ごとのざっくりイメージ
一般的には、生後3〜6ヶ月頃に猿期が始まって、生後7〜8ヶ月あたりで毛量が一番少なくなり、ピークを迎えるケースが多いと言われています。ただし、これはあくまで一般的な目安で、個体差はかなり大きいです。早熟タイプの子は3〜4ヶ月で一気に抜け始めますし、ゆっくりタイプの子は6ヶ月過ぎからじわじわ抜け始めることもあります。
猿期ピークのざっくり目安
| 月齢 | よくある状態のイメージ |
|---|---|
| 生後3〜4ヶ月 | 抜け毛が増え始める、被毛の密度が少し落ちる |
| 生後5〜6ヶ月 | 顔や体、しっぽがスカスカに見え始める |
| 生後7〜8ヶ月 | 毛量が一番少なくなりやすいピーク |
| 生後9〜12ヶ月 | 新しい成犬の毛が増え、徐々にボリュームが戻る |
※あくまで一般的な目安であり、個体差があります。
私がこれまで見てきたポメラニアンでも、生後4ヶ月頃に一気に毛が抜ける子もいれば、じわじわ時間をかけて毛量が減っていき、「気づいたらピークを過ぎていた」という子もいました。遺伝や体格、生活環境によって、抜ける量やスピードも変わります。ですので、「何ヶ月目だから絶対にこう」と決めつけるよりも、ここ数週間〜1ヶ月の変化の傾きを見てあげると良いかなと思います。
ピークを見極めるときのチェックポイント
「うちの子、今がピークかな?」と考えるときは、次のようなポイントをざっくりチェックしてみてください。
- ここ1〜2ヶ月で、見た目の毛量がそれまで以上に減ったかどうか
- ブラッシング時の抜け毛が、以前ほど多くなくなってきているか
- 新しく生えてきた毛が、根元に少し硬さを感じるようになってきているか
特に、根元から新しい毛がチクチクと伸びてきているのを感じられるようになると、「あ、ここから先は回復ステージだな」と思って大丈夫なことが多いです。
ピークと病気の見極めに迷ったら
もし生後3ヶ月未満で極端な脱毛が始まったり、かゆみや赤み、フケなどが強く出ている場合は、皮膚トラブルの可能性もあります。また、円形の脱毛や左右非対称な抜け方をしているときも要注意です。猿期なのか、別の病気なのか、見た目だけで判断するのはとても難しいので、少しでも「おかしいな」と感じたら、早めに動物病院で相談してもらうのが安心です。
この記事の内容は、あくまで一般的な目安や経験則であり、すべてのワンちゃんに当てはまるわけではありません。最終的な判断は、必ず獣医師などの専門家に相談してくださいね。
なお、成長期の栄養バランスは毛や皮膚の健康にも大きく関わります。日本の公的機関も、成長段階に合わせたフード選びの重要性を示しています(出典:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」)。こういった情報も参考にしながら、無理のない範囲でフードの見直しもしていけると安心です。
猿期の期間と抜け毛の目安

「この猿期の期間、どれくらい続くの?」というのも、よく聞かれるポイントです。終わりが見えないと、毎日抜け毛と見た目の変化に向き合うのがしんどくなってきますよね。ここでは、期間の目安と、日常生活の中で「これくらいなら猿期として普通かな」と判断しやすくするための抜け毛のイメージをまとめていきます。
猿期の長さはどのくらい?
多くのポメラニアンでは、生後3〜6ヶ月頃に猿期が始まり、生後7〜10ヶ月頃までには落ち着いてくることが多いです。早い子だと1歳前にはかなりふわふわが戻ってきて、「あのひどい時期はなんだったんだろう」と感じることもありますし、ゆっくりタイプだと1歳過ぎまで少しずつ毛吹きが続くこともあります。
ざっくりしたイメージとしては、
- 抜け始め〜スカスカピークまで:2〜4ヶ月程度
- ピークから回復まで:3〜6ヶ月程度
と考えておくと、「長くても半年くらいで何かしら変化が出てくるかな」と心の準備がしやすいかなと思います。ただし、これはあくまで一般的な目安で、個体差はかなりあります。
抜け毛の「量」の目安
抜け毛の量としては、毎日のブラッシングでごっそり取れるくらいでも、猿期であれば珍しくありません。ブラシにモコモコと毛玉が絡まって、「これ、体の毛全部なくならない?」と不安になるくらい抜けることもあります。床やソファに落ちている毛も増えて、「掃除が追いつかない…」となりがちですが、これも一時的なものです。
抜け毛と付き合うコツ
- 1日1〜2回、短時間でいいのでブラッシングタイムを作る
- 抜け毛が溜まりやすい場所(ソファ、ベッド、カーペット)を決めて集中的に掃除する
- 洋服やブランケットは、毛がつきにくくなる洗剤や柔軟剤を活用する
掃除や衣類のケアが大変な時期なので、抜け毛対策としては、ペットの毛がつきにくくなる洗剤を活用するのも一つの手です。衣類やブランケットの毛対策については、ペット用の毛がつきにくくなるおしゃれ着洗剤の解説記事も参考になると思います。
「これって本当に猿期?」を疑うサイン
気をつけたいのは、抜け毛のパターンです。全体的にまんべんなく毛が薄くなっているなら、猿期の可能性が高めですが、体の一部分だけ円形にハゲていたり、左右で明らかにバランスが違う場合は要注意です。アレルギー性皮膚炎や脱毛症X(ブラックスキン病)のような病気が隠れているケースもあります。
猿期ではなく病気の可能性がある抜け方
| 様子 | 考えられる状態 |
|---|---|
| 円形の脱毛がポツポツある | 皮膚糸状菌症などの感染症の可能性 |
| 頭と足以外が左右対称に薄くなる | ホルモン性の脱毛症の可能性 |
| 脱毛部の皮膚が黒ずんでいる | 慢性的な炎症や脱毛症Xなどの可能性 |
| かゆみ・赤み・フケ・においが強い | アレルギー性皮膚炎や感染症の可能性 |
※自己判断せず、気になったら獣医さんへ相談を。
「ただの猿期だろう」と思い込みすぎず、違和感があれば早めに専門家に診てもらうのが、結果的に愛犬にもあなたにも優しい選択かなと思います。
猿期の顔がなぜ変わるのか

「顔が一番ショックなんです…」という相談もすごく多いです。からだの毛は服やハーネスで多少ごまかしがききますが、顔は毎日真正面から見る部分なので、変化がダイレクトに気になってしまうんですよね。ここでは、猿期で顔が変わって見える理由を、できるだけ分かりやすく整理してみます。
顔周りの毛が抜けると何が起こる?
猿期の顔がなぜここまで変わるのかというと、主に顔周りの被毛が一度スッキリ抜けることと、骨格が発達してくることが重なるからです。子犬の頃は、柔らかいパピーコートがふんわりと顔を包み込んでいるので、丸くて幼い印象になります。それが猿期に入ると、頬や眉のあたりの毛が減って、おでこやマズルのラインがハッキリ見えるようになります。
その結果、「急に顔が伸びた」「目が小さくなった」と感じやすいんですね。実際には、目の大きさはほとんど変わっておらず、「周りの毛のボリュームが減ったことで、相対的に小さく見える」ということが多いです。アイラインのような目の周りの毛色が変化して、印象が変わる子もいます。
骨格の成長と「大人顔」への移行
さらに、月齢が進むにつれて頭や顎の骨格も成長します。子犬期はまだ骨も柔らかく、丸みを帯びていますが、成長に合わせて頭蓋骨や顎のラインがしっかりしてきます。毛が少ない状態で骨格だけがしっかりしてくるので、一時的に「ちょっと精悍すぎる顔」になることがありますが、ここも最終形ではなく途中経過です。
成犬の毛が生え揃ってくるにつれて、また印象がふわっと柔らかくなっていきます。頬の毛が増えたり、耳の飾り毛が伸びてくると、「あ、この子はこういうタイプの顔立ちになるんだな」と見えてくるはずです。
顔の変化を受け入れやすくするコツ
- 月に1回、正面・横・ななめの3方向から写真を撮っておく
- 過去の写真と見比べて、「どこが変わって、どこは変わっていないか」を意識して見る
- 家族や友人に「今の顔もかわいいよ」と言ってもらう(けっこう効きます)
猿期の顔を写真に残しておくと、あとで成犬になった時にビフォーアフターを見比べて楽しめます。「あの頃はあの頃で、やっぱりかわいいな」と思える日が必ず来ますよ。
もし「どうしても今の顔が好きになれない…」と感じるときは、その気持ちも無理に否定しなくて大丈夫です。ただ、「将来の自分は、きっとこの時期を懐かしく思い出すだろうな」と、少し未来の自分を想像してみてください。今はそう思えなくても、そのイメージが心のクッションになってくれることがあります。
ビフォーアフター画像で見る猿期もかわいい
ネット上には、ポメラニアンの猿期ビフォーアフター画像がたくさん出てきますよね。子犬時代と猿期、そして成犬と並べてみると、「本当に同じ子?」と思うくらい印象が変わります。でも、よく見るとどの時期も、その子らしい表情や目の雰囲気はちゃんとつながっています。
ビフォーアフター画像がくれる安心感
ビフォーアフターを見る一番のメリットは、「今の姿が最終形ではない」と目で確認できることです。文章で「またふわふわになりますよ」と言われても、正直ピンとこないところってありますよね。でも、成犬になった写真を見ると、「あ、ちゃんと戻るんだ」「むしろ前よりゴージャスかも」と、未来のイメージが具体的になります。
私自身も、猿期の頃を「黒歴史」みたいに感じてしまう飼い主さんには、あえて猿期の写真をたくさん撮ってアルバムに残しておくことをおすすめしています。数ヶ月後、ふわふわの成犬になった姿と見比べたとき、猿期のちょっと頼りない顔やほっそりした体つきが、とても愛おしく感じられるからです。
ビフォーアフター画像のおすすめポイント
- 同じ角度・同じ場所で撮ると変化が分かりやすい
- 月齢ごとに1〜2枚を目安に撮っておく
- できれば同じカメラ・同じ設定で撮っておく
- 落ち込んだときに見返すと、「ちゃんと成長してる」と実感できる
もし「今はどうしても可愛いと思えない」と感じていても大丈夫です。その気持ちも無理に否定しなくてOK。ただ、未来の自分がきっと笑って見返せるように、ビフォーアフターの材料だけは残しておいてあげてほしいなと思います。将来のあなたが「あのとき写真を撮っておいてよかった」と思えるように、今のあなたが少しだけ頑張ってシャッターを切ってみてください。
また、アルバムに「猿期○ヶ月目」「初めてのスカスカ期」など、ちょっと笑えるタイトルをつけておくと、その時の気持ちごと記録に残せます。時間が経つほど、そのタイトルも含めて良い思い出になっていきますよ。
ポメラニアンの猿期がひどい時の向き合い方

ここからは、猿期がひどいと感じるときに、飼い主としてどう付き合っていけばいいのかを具体的に見ていきます。猿期が来ないように見えるケースや、猿期2回目に見えるタイミング、シャンプーやブラッシングのコツ、そして何よりメンタル面の向き合い方についてお話しします。知識だけでなく、「明日からこれをやってみよう」と思える行動レベルのヒントも意識してまとめていきますね。
猿期が来ないポメラニアンの原因

「うちの子、全然猿期が来ないんだけど…」という相談も意外と多いです。周りのポメラニアンと比べて、あまり毛が抜けない・顔つきがあまり変わらない場合、いくつかのパターンがあります。「猿期が来ない=おかしい」と考える必要はまったくなくて、むしろ「うらやましいタイプかも」と思っていいケースも多いです。
変化がとても穏やかなタイプ
一つは、猿期の変化がとても穏やかなタイプです。元々の毛量がそこまで多くなかったり、被毛の質がふわふわというよりさらっとしている子は、抜け毛や見た目の変化が目立ちにくいことがあります。この場合も、内部ではちゃんと子犬毛から成犬毛への切り替えは進んでいるので、特に問題ではありません。
写真を振り返ってみると、「あ、この時期は今より少しスカスカだな」と気づくことも多いです。毎日見ていると小さな変化に気づきにくいので、過去の写真と見比べてみると、「うちの子なりの猿期はちゃんとあったんだ」と分かることもあります。
タイミングがずれていて気づきにくいタイプ
もう一つは、タイミングがズレていて「気づいたら終わっていた」タイプです。例えば、生後3〜4ヶ月の頃に少しだけ一気に抜けて、その後はゆっくり新しい毛に切り替わっていく、というようなパターンだと、「そういえば、あの頃の写真だけちょっとスッキリしてるかも」という程度で済むことがあります。
日々一緒に暮らしていると、ゆるやかな変化には本当に気づきにくいです。特に、体重や健康状態に問題がないのであれば、「猿期が来てない」というより「目立たない猿期だっただけ」ということも珍しくありません。
こんな子は「猿期が来ないタイプ」かも
- 子犬の頃から極端に毛量が多いわけではない
- 顔つきがあまり変わらず、常に幼い印象が続いている
- 毎日ブラッシングしても毛は抜けるが、「床が毛だらけ」というほどではない
病気じゃないか心配なときは
一方で、「猿期が来ない=何かの病気では?」と不安になる必要はありませんが、もし以下のようなサインがある場合は、猿期とは別の問題を疑ったほうが良いかもしれません。
- 食欲が極端に落ちている、元気がない
- 毛は抜けないのに、皮膚に赤みや湿疹が出ている
- ベタつきや強いにおいが気になる
このような場合は、猿期かどうかに関係なく、早めに動物病院で診てもらうのが安心です。心配な場合は、健康診断のついでに獣医さんに「猿期ってもう過ぎていますか?」と聞いてみると、専門家の目でチェックしてもらえます。正確な判断は、必ず専門家の診察を前提にしてくださいね。
猿期2回目に見えるケースとは

「一度ふわふわが戻ったのに、また毛が抜けてきて猿期2回目みたいなんだけど…」という声もあります。ここからは、「猿期2回目」に見えやすいケースと、病気との見極め方についてお話しします。
季節の換毛で「第二の猿期」に見える
まず多いのが、成犬になってからの季節の換毛です。ポメラニアンはダブルコートなので、春や秋の換毛期にどっさり毛が抜けることがあります。冬毛から夏毛、夏毛から冬毛へ切り替えるタイミングで、全体的に毛が軽くなり、「また一回り薄くなった」と感じやすいんですね。
このとき、顔つきはあまり変わらなくても、体のラインがはっきり見えるようになり、「あれ?また猿期っぽい?」と感じることがあります。でも、これは大人になってからの「衣替え」で、子犬の猿期とは別ものです。
カットやサマーカットの影響
もう一つは、カットやサマーカットの影響です。猿期のあとに被毛を短くしすぎると、毛質が変わったように見えたり、なかなかボリュームが戻らなかったりすることがあります。その結果、「また猿期っぽい見た目になった」と思うケースもあります。
特にポメラニアンは、バリカンで極端に短くしてしまうと、二度と同じようなボリュームに戻らなくなる可能性があると言われている犬種です。これは個体差もありますが、リスクとして知っておく価値があります。
注意してほしいポイント
- 成犬で全身が左右対称に薄くなり、皮膚が黒ずんでくる場合は、脱毛症Xなどの可能性もあります
- かゆみ・赤み・フケ・においを伴うときは、皮膚病の疑いもあるので早めに受診を
見た目だけでは猿期2回目なのか病気なのか判断がつきません。気になる症状がある場合は、自己判断せず動物病院でチェックしてもらいましょう。この記事の情報はあくまで参考のひとつとして活用していただき、最終的な判断は獣医師の診察を前提にしてください。
なお、見た目の変化に戸惑う気持ちはよく分かりますが、「この子はこういう毛質なんだな」と受け止めてあげることも大切です。他犬種の毛質ケアの考え方も参考にしたい場合は、毛質ごとのケアを詳しくまとめたトイプードルのコーテッドタイプの毛質ケアの解説も参考になると思います。毛の生え方やケアの基本的な考え方は、犬種が違っても共通している部分が多いですよ。
ポメラニアンの猿期が終わったらどうなる?

猿期が終わるとどうなるのか、一番気になるのはここですよね。「ちゃんとふわふわに戻るの?」「今より本当に可愛くなるのかな?」とドキドキしつつ、不安も混ざっていると思います。ここでは、猿期のその先にどんな姿が待っているのかを、できるだけ具体的にイメージできるようにお話ししていきます。
ふわふわが戻ってくるまでの流れ
多くのポメラニアンでは、生後8〜10ヶ月頃から少しずつ毛量が戻り始め、1歳前後には「らしい」ふわふわ感が出てきます。そこから2歳頃までじわじわと毛吹きが進み、胸毛やお尻周りのボリュームが増えていく子も多いです。
最初は「ん?ちょっと増えたかな?」くらいの変化ですが、数ヶ月単位で写真を見比べると「おお、全然違う!」と実感できるレベルで変わっていきます。特に、胸のエプロン部分やしっぽのボリュームは、成犬になってからも少しずつゴージャスになっていくので、長い目で成長を楽しんであげてください。
毛質の変化とお手入れのポイント
猿期が終わると同時に、毛質も変化します。パピーコートの柔らかい綿毛から、少しコシのあるオーバーコートと、密なアンダーコートの組み合わせになっていきます。その結果、ブラッシングやシャンプーの仕方も、子犬の頃とは少し変えていく必要があります。
- ブラッシングの頻度:週2〜3回以上がおすすめ(毛玉予防のため)
- 使用するブラシ:スリッカーブラシ+コームの2本使いが便利
- シャンプーの頻度:月1回程度を基本に、汚れ具合に合わせて微調整
成犬の毛は、パピーコートに比べて絡まりやすく、毛玉になると皮膚を引っ張ってしまいます。猿期を抜けてふわふわが戻ってきたあとも、「ふわふわを維持するには、日々のブラッシングが命」と覚えておいてもらえると良いかなと思います。
顔つきや性格も「大人の表情」に
また、猿期の頃に比べて、顔つきもかなり変わります。目がぱっちり大きく見えるようになり、頬の毛がふんわりして、「そうそう、こういうポメラニアンを待ってた!」という姿になっていきます。ただし、これも全ての子に当てはまるわけではなく、ほっそりした大人ポメになる子もいれば、丸っこいテディベア風になる子もいます。
性格面でも、子犬ならではのハイテンションから、少し落ち着いた大人の余裕が出てくることが多いです。もちろん個体差はありますが、「猿期を一緒に乗り越えた」という経験が、あなたとの絆をより深いものにしてくれているはずです。
「成犬になったらかわいくないかも…」と不安になることもあると思いますが、成犬の見た目の変化や魅力の捉え方については、顔立ちや毛色の変化を詳しく解説しているチワプーの成犬は可愛くないと言われる理由と魅力の解説も、考え方のヒントになるかなと思います。犬種は違っても、「子犬期と成犬期のギャップをどう受け止めるか」というテーマは共通しているので、気になる方はチェックしてみてください。
ポメラニアンの猿期はシャンプーが適している?

「猿期のとき、シャンプーはどうしたらいいですか?」という相談も多いです。毛がスカスカになっているぶん、汚れやにおいが気になりやすくなる一方で、「洗いすぎて悪化しないかな?」という不安もありますよね。ここでは、猿期におけるシャンプーの考え方と、具体的なポイントを整理しておきます。
猿期だからこそ「やりすぎ注意」
結論から言うと、猿期だからといってシャンプーがダメというわけではありませんが、いくつか注意したいポイントがあります。まず、猿期は毛が薄くなっているぶん、皮膚に直接刺激が届きやすい時期です。シャンプーの頻度としては、月1回程度を目安にして、汚れがひどいときだけ臨時で洗うくらいに抑えるのが無難かなと思います。
頻繁に洗いすぎると、皮膚のバリア機能が落ちて乾燥しやすくなり、かゆみやフケにつながることがあります。特に、乾燥しやすい冬場のシャンプーは要注意です。どうしても汚れが気になるときは、部分洗いや、濡れタオルで優しく拭き取るだけでも十分なことが多いですよ。
シャンプー選びと洗い方のポイント
シャンプー選びもとても重要です。できるだけ低刺激で、保湿成分が含まれている犬用シャンプーを使いましょう。人間用や香りの強いものは避けたほうが安心です。香りが強いシャンプーは、犬にとってストレスになってしまうこともあります。
- シャンプー前に、ブラッシングで抜け毛やもつれをしっかり取っておく
- お湯の温度はぬるめ(36〜38度くらい)を意識する
- シャンプーはよく泡立ててから、皮膚をこすりすぎないように洗う
- すすぎ残しがないように、時間をかけてしっかり流す
乾かし方とアフターケア
また、シャンプー後の乾かし方も大事です。ドライヤーは皮膚から距離をとって、弱風〜中風でしっかり乾かします。半乾きのまま放置すると、皮膚トラブルの原因になりますし、においの元にもなります。乾かすときは、手ぐしやコームで毛を軽く持ち上げながら風を当てると、ふんわり仕上がりやすいですよ。
シャンプーやお手入れ全般の考え方は、他の犬種のお手入れ記事も参考になります。例えば、子犬の皮膚ケアやシャンプー頻度の目安を紹介しているマルプーの失敗しない飼い方とお手入れのポイントも、基本的な考え方として役立つと思います。犬種は違っても、「皮膚をいたわりながら清潔を保つ」という軸は同じです。
こんなときは自己判断NG
- 皮膚が赤い、強いかゆみがある
- フケやにおいが急に増えた
- シャンプー後にかゆがり方がひどくなった
このようなサインがある場合は、自宅ケアを続けるよりも先に獣医さんの診察を受けることを優先してください。シャンプーの種類や頻度についても、最終的な判断は専門家のアドバイスを参考にしましょう。「これくらいなら大丈夫かな」と放置せず、小さな違和感のうちに相談しておくと安心です。
ポメラニアンの猿期がひどい時も愛してあげよう

ここまで読んでみて、「うちの子も猿期まっただ中だなあ」と感じたあなた。見た目のギャップに戸惑ったり、「かわいいと言ってあげられない自分が嫌だ」と落ち込んだり、本当にいろいろな感情が混ざる時期だと思います。まずは、その気持ちを「ダメな飼い主」と決めつけずに、そのまま認めてあげてほしいなと思います。
猿期は一生のうちのほんのわずかな時間
でも、ポメラニアンの猿期がひどいと感じるその瞬間こそ、一生のうちでほんのわずかな時間です。ふわふわの子犬期と、ゴージャスな成犬期の間にある、ちょっと不器用でアンバランスな過渡期。そこには、今しか見られない表情やしぐさがたくさん詰まっています。
今は「早く終わってほしい」と思うかもしれませんが、数年後にアルバムを開いたとき、「この変な顔の時期もあったよね」と笑い合える日がきっと来ます。そのときに、「あの時、ちゃんと向き合ってあげてよかった」と思えるように、今できることを少しずつやっていければ十分です。
見た目よりも「今一緒に過ごす時間」を大事に
大切なのは、「見た目が理想通りかどうか」ではなく、猿期のうちの子も含めて、まるっと受け止めてあげることかなと思います。写真を撮って笑ったり、一緒に遊びながら「今だけのレア期だね」と声をかけたり、そんな時間そのものが、あなたと愛犬の絆を深めてくれます。
- 毎日1つ、「今日のかわいいポイント」を見つけてあげる
- 猿期専用のアルバムやフォルダを作って、写真を集める
- SNSで同じように猿期を迎えている飼い主さんとつながってみる
こうした小さな工夫だけでも、「ひどい見た目」から「レアで面白い時期」へと、少しずつ捉え方が変わっていきます。
不安なときは一人で抱え込まないでOK
もちろん、健康面で気になることがあれば、遠慮なく動物病院で相談してください。この記事で紹介した期間やケア方法は、あくまで一般的な目安です。正確な情報や治療方針については、公式な情報源やかかりつけの獣医師の意見を必ず確認し、最終的な判断は専門家に相談しながら決めていきましょう。
ブサイク期と言われがちな猿期ですが、その時期のうちの子も含めて愛してあげることで、成犬になって振り返ったとき、「あの猿期、本当に尊い時間だったな」ときっと感じられるはずです。あなたとポメラニアンの猿期が、少しでも楽しく、安心して過ごせる時間になりますように。もしまた不安になったら、いつでもこの記事に戻ってきて、「あ、そうだ、これは成長の証だった」と思い出してもらえたら嬉しいです。

