ポメコーギーの成犬の寿命と病気予防・健康管理の徹底教科書ガイド

こんにちは。わんにゃんらいふ、運営者のヒロです。

ポメコーギーの成犬について調べていて、「実際の大きさはどれくらいなんだろう」「子どもや先住犬と相性がいい性格なのかな」「しつけは難しくないかな」といった疑問を持って、このページにたどり着いたあなたも多いと思います。

ネットでポメコーギーの成犬の大きさや性格、しつけの方法、さらに成犬になったときの見た目の画像まで一気に探そうとすると、サイトごとに書いてあることが違っていて、余計に混乱してしまいますよね。抜け毛が多い・少ないの話や、寿命の目安、かかりやすい病気、里親で迎えるのか子犬販売なのか、値段の違いなど、気になり始めるとキリがなくて不安になりやすいところだと思います。

この記事では、ポメラニアンとコーギーのミックスであるポメコーギーの成犬について、特徴や性格、初心者でも取り組みやすいしつけのポイント、抜け毛や被毛ケアの方法、寿命や健康管理の考え方、そして里親・子犬販売それぞれの迎え方と価格の目安まで、できるだけ分かりやすく整理してお伝えします。読み終わるころには、「自分の暮らしにポメコーギー成犬は合いそうか」「迎えるならどんな準備を進めれば安心か」が、今よりかなりイメージしやすくなっているはずです。

  • ポメコーギーの成犬の大きさや見た目のイメージが分かる
  • ポメコーギーの成犬の性格としつけのコツを理解できる
  • 抜け毛や寿命など健康面の注意点を押さえられる
  • 迎え方や価格相場など事前に考えるポイントが分かる

ポメコーギーの成犬の特徴と基礎知識

まずは、ポメコーギー成犬の「全体像」を押さえていきましょう。どのくらいの大きさになるのか、どんな性格が多いのかといった基本を理解しておくと、後半でお話しするしつけや健康管理もイメージしやすくなります。

成犬時の体重と体高の目安

ポメコーギーは、ポメラニアンとウェルシュコーギーペンブロークのミックスです。見た目は可愛らしい小型犬寄りでも、実際のサイズ感は「小型と中型の中間」くらいになるケースが多いです。特に初めてミックス犬を迎える人にとって、「どこまで大きくなるのか」はすごく気になるポイントですよね。

あくまで一般的な目安ですが、成犬時のサイズ感は次のようなイメージになります。

犬種 体高の目安 体重の目安 ポイント
ポメラニアン 約18〜22cm 約2〜4kg 小柄で骨が細く、抱っこしやすいサイズ
コーギー 約25〜30cm 約10〜13kg 胴長短足で、しっかりした中型犬
ポメコーギー 約20〜25cm 約4〜7kg 両親の中間くらいのサイズになりやすい

このように、体高はだいたい20〜25cm前後、体重は4〜7kgあたりに収まることが多いです。ただ、ポメラニアン寄りに小柄に育つ子もいれば、コーギー寄りでがっしりした体格になる子もいて、兄弟同士でもかなり差が出ることがあります

特に意識してほしいのは、「標準体重=その子のベスト」とは限らないということです。同じ4kgでも、骨格が小さくてちょうどいい子もいれば、大きめ骨格なのに痩せすぎという子もいます。反対に、7kgを少し超えていても骨格がしっかりしている子なら適正な場合もあり、最終的には獣医師にボディコンディションスコア(BCS)をチェックしてもらうのが一番確実です。

体型チェックの簡単な目安としては、

  • 上から見て、ウエストがほんのりくびれている
  • 肋骨に軽く触れると、指先でちゃんと感じられる
  • あばらがゴツゴツ浮き出たり、お腹が丸く垂れていない

といったポイントを押さえておくと、日々の健康管理に役立ちますよ。

見た目は、コーギーの胴長短足シルエットに、ポメラニアンのふわふわの被毛が重なったような子が多いです。耳はピンと立った立ち耳になることが多く、顔立ちはキツネ顔でシュッとしたタイプもいれば、丸顔でコーギー寄りな優しい表情の子もいます。成長途中で毛量や体格が大きく変わっていくので、子犬の頃の写真と成犬の姿を見比べると、「同じ子とは思えない!」くらい変化することも珍しくありません。

なお、体重や体高の数値はあくまで「一般的な目安」です。具体的な適正体重や骨格に合った運動量は、必ずかかりつけの獣医師に相談しながら決めてください。正確な情報は公式サイトや動物病院の説明を確認し、最終的な判断は専門家にゆだねるのが安心です。

明るく飼いやすい性格の特徴

ポメコーギーの性格で一番印象的なのは、「とにかく明るく、人が大好き」というポイントです。家族の動きをよく見ていて、「今なら遊んでもらえそう」「ちょっと甘えに行こうかな」と、自分からコミュニケーションを取りに来てくれる子がすごく多い印象です。

家族と一緒にいることが何よりの幸せ

ポメラニアンの甘えん坊な一面と、コーギーの社交性が合わさることで、

  • 家族がソファに座ると、隣や足元にピタッとくっつく
  • 誰かが帰宅すると、全力の尻尾ぶんぶんでお出迎え
  • 子どもとも遊ぶのが好きで、そばにいる時間が長い

といった、「一緒にいる時間そのものを楽しんでいる」様子が見られることが多いです。基本的には、人に対してフレンドリーな子が多いので、来客にも明るく挨拶しがちですが、後述するように、警戒心が強めなタイプの子もいます。

ちょっとした警戒心と番犬気質

かわいらしい見た目に反して、ポメラニアンもコーギーももともと番犬として優秀な犬種です。そのため、

  • インターホンの音に素早く反応して吠える
  • 玄関の物音に「誰か来た?」と敏感になる
  • 窓の外を通る人や自転車に対して吠える

といった「警戒吠え」が出やすい傾向があります。これは決して悪いことではなく、「家族や自分の生活スペースを守ろうとしている」行動でもあります。ただ、住宅環境によっては問題になりやすいので、「吠えてくれてありがとう。もう大丈夫だよ」と安心させる方向でトレーニングしていくのが大事です。

無駄吠え対策や夜鳴きが心配な人は、わんにゃんらいふ内の無駄吠えのしつけプラスの口コミ徹底検証も参考になると思います。

賢くて飲み込みが早いぶん、ルールが超重要

コーギーの牧羊犬としての賢さと、ポメラニアンの学習能力の高さを受け継いで、ポメコーギーは総じてとても理解力のある犬種です。こちらの表情や声のトーンをよく読み取ってくれるので、

  • 嬉しいときの褒め言葉
  • ダメなときのトーンの違い
  • 普段の生活の流れ

などをすぐ覚えます。その一方で、

「泣けば・吠えれば・飛びつけば、飼い主さんが構ってくれる」

という「要求のルール」も、同じくらい素早く学習してしまいます。

だからこそ、子犬の頃から「こうしてくれたら構うよ」「この行動はやめてほしい」というラインを家族全員でそろえておくと、成犬になったときの暮らしやすさが大きく変わります。

コーギーの扱い方の考え方は、コーギーの性格と飼いやすさの解説記事もイメージしやすいと思います。

総合的に見ると、ポメコーギーは明るく、家族思いで、賢くて学習意欲の高い家庭犬です。多少の警戒吠えや甘えん坊な一面はありますが、それも含めて「一緒に育っていく楽しさ」を味わえるタイプの子だと思ってもらえるといいかなと思います。

初心者でも失敗しないしつけ

「ミックス犬ってしつけが難しそう…」と心配する声もよく聞きますが、ポメコーギーに関しては、ポイントさえ押さえれば初心者でも十分にやっていけるタイプだと感じています。ここでは、特に大事な考え方を整理しておきますね。

ごほうびベースの「正の強化」を基本に

ポメコーギーは、人と関わることが大好きで、褒められるとぐんとやる気が出るタイプが多いです。なので、

  • 「座る」「待て」「おいで」などの基本コマンド
  • ハウスに入る、ケージで落ち着く
  • 名前を呼ばれたらアイコンタクトを取る

といった行動を教えるときは、できた瞬間にしっかり褒めて、おやつやおもちゃをプラスするのが一番効果的です。逆に、失敗したときに大きな声で叱ってしまうと、「飼い主さんのそば=怖い場所」というイメージがついてしまうこともあるので注意しましょう。

吠え・飛びつき・甘噛みは「リアクションしすぎない」

要求吠えや飛びつき、甘噛みは、どうしても気になってしまう行動ですよね。ただ、ここで大きな声で「ダメ!」と言ったり、笑いながら反応してしまうと、犬にとっては「構ってもらえた!ラッキー!」というごほうびになってしまうことがあります。

例えば、

  • 飛びついたら静かに背を向けて、その場から離れる
  • 甘噛みが始まったら即座に遊びを中断し、数十秒ほど無視する
  • 吠えているあいだは目も合わさず、静かになった瞬間に褒める

といった対応を徹底することで、「落ち着いているときの方がいいことが起きる」と伝えやすくなります。

生活リズムを決めてあげると安定しやすい

賢くて環境をよく観察するポメコーギーは、「毎日のパターン」を覚えるのがとても得意です。ごはん、散歩、遊び、休憩のリズムがある程度決まっていると、次に何が起きるか予測しやすくなるので、不安やストレスが減り、問題行動も出にくくなります。

反対に、毎日バラバラの時間に散歩に行ったり、ごはんの量が日によって極端に違ったりすると、犬側も「今日はどうなるんだろう?」とそわそわしやすくなります。できる範囲で構わないので、生活の「だいたいのリズム」を整えてあげると、しつけもスムーズに進みやすいですよ。

もちろん、すべてを完璧にやる必要はありません。大事なのは、「こうしてほしい」という人間側の希望と、「こうすると褒められる」という犬側の理解を、少しずつすり合わせていくことです。困った行動が続く場合や不安な点がある場合は、ドッグトレーナーや獣医師に相談しながら、あなたの家庭に合ったやり方を見つけていきましょう。

抜け毛の量とお手入れ対策

ふわふわの毛並みはポメコーギーの大きな魅力ですが、その裏側で「抜け毛どうしよう…」と悩む飼い主さんも多いです。ポメラニアン譲りのダブルコートになる子が多く、換毛期にはかなりしっかり抜けると思っておいたほうが安心です。

抜け毛の量は季節と体質でかなり変わる

一般的には、

  • 春(冬毛から夏毛へ)
  • 秋(夏毛から冬毛へ)

のタイミングで、アンダーコートがごっそりと抜けることが多いです。一方で、室内飼いが主流になった今は、エアコンなどで季節感が薄れ、一年を通して少しずつ抜け続ける子も増えています。

時期 抜け毛の量 ケアの目安
春・秋の換毛期 かなり多い できれば毎日ブラッシング+こまめな掃除
夏・冬 中〜少なめ 2〜3日に1回のブラッシング
一年中少しずつ抜けるタイプ 常に中くらい 様子を見ながら2日に1回程度を目安に調整

ブラッシングは「短時間をこまめに」がコツ

抜け毛対策で一番効果があるのは、やはりブラッシングです。ただ、「毎日30分やらなきゃ」と気負う必要はなくて、1回5分〜10分をこまめに続けるイメージの方が、犬にとっても飼い主さんにとっても負担が少なくておすすめです。

おすすめの流れとしては、

  • スリッカーブラシで毛玉やもつれをやさしくほぐす
  • コームで毛流れを整えながら、抜け毛を取り除く
  • 最後に手で全身をなでて、異常がないかチェックする

という3ステップ。特に、耳の後ろ・脇の下・内股・しっぽの付け根は毛玉ができやすいので、少し丁寧に見てあげると良いですよ。

掃除&衣類ケアも一緒に考えるとラク

抜け毛問題は、「犬だけの問題」ではなく、暮らし方全体の工夫でだいぶラクになります。

例えば、

  • 床に絨毯を敷きすぎず、掃除しやすいレイアウトにする
  • ソファや布製家具には毛がつきにくいカバーをつける
  • 玄関に粘着ローラーや衣類ブラシを常備しておく

といった工夫をすると、「うわ、服が毛だらけ…」というストレスがかなり減ります。

また、シャンプーのしすぎは皮膚トラブルの原因にもなるので、基本は月1回前後+汚れたときだけ部分洗いくらいを目安に考えてください。適切なシャンプー頻度や使用するシャンプー剤については、肌質やアレルギーの有無によっても変わるので、かかりつけの獣医師に相談しながら決めるのが安心です。

寿命の目安と健康管理ポイント

ポメコーギーの寿命は、親犬であるポメラニアンとコーギーの平均寿命を踏まえると、おおよそ12〜15歳前後に収まることが多いと考えられています。ただし、これはあくまで「目安」であって、個体差や生活環境によって大きく変わります。

かかりやすいとされる代表的なトラブル

成犬〜シニア期にかけて、特に意識しておきたいのは次のようなトラブルです。

  • 歯周病などの口腔トラブル
  • 膝蓋骨脱臼(パテラ)などの関節疾患
  • 胴長短足ゆえにリスクが高まる椎間板ヘルニア
  • アレルギーや皮膚炎などの皮膚トラブル
  • 運動量不足・おやつのあげすぎによる肥満

特に肥満は、関節や背骨への負担を一気に増やしてしまうので、体重管理は病気予防の土台と考えてもらった方がいいかなと思います。

健康診断と日々のチェックが長生きのカギ

「まだ若いから大丈夫」と思いがちですが、3〜4歳を過ぎたあたりから、年1回は健康診断を受けるのがおすすめです。血液検査やレントゲン検査で早期の異常を見つけられれば、治療方針の選択肢も広がります。

環境省のガイドラインでも、犬や猫を適切に飼養するうえで、健康状態の定期的な確認と、飼い主の責任ある管理の重要性が示されています(出典:環境省「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」)。

日常生活で意識しておきたい健康チェックとしては、

  • ごはんの食べ具合や飲水量の変化
  • うんち・おしっこの回数や色、固さ
  • 歩き方がぎくしゃくしていないか、段差を嫌がらないか
  • 皮膚に赤みやベタつき、フケが増えていないか
  • 口臭が強くなっていないか、歯ぐきの色はきれいか

などを「いつもと違うかな?」という目線で見てあげることが大切です。

いずれにしても、寿命や病気に関する数字やデータはあくまでも平均値です。その子自身の体質や生活環境を踏まえたうえで、かかりつけの獣医師と一緒に健康プランを考えるのが、一番現実的で安心な方法です。正確な情報は公式サイトや獣医師の説明を必ず確認し、最終的な判断は専門家にご相談ください。

ポメコーギーの成犬の飼い方と注意点

ここからは、ポメコーギーの成犬と実際に暮らしていくうえで大切になる、「運動量」「社会化と吠えのコントロール」「被毛ケア」「病気とケガ予防」「迎え方と価格」のポイントをより具体的に見ていきます。すでに一緒に暮らしている人も、これから迎えたい人も、「どこから手をつけるといいか」の道しるべとして使ってみてください。

毎日必要な運動量と遊び方

見た目はコンパクトでも、コーギーの血を引くポメコーギーはかなりアクティブなタイプが多いです。「小さそうだから散歩はちょっとでいいよね」と思ってしまうと、ストレスがたまって問題行動につながることもあるので、運動量はしっかり意識してあげたいところです。

散歩の時間と質のバランス

一般的な目安としては、

  • 1日トータル30〜60分程度の散歩
  • できれば朝と夕方の2回に分ける

くらいをイメージするとちょうどいいことが多いです。ただし、年齢や体力、季節の気温によって適量は変わるので、「息が上がりすぎていないか」「帰宅後ぐったりしすぎていないか」を見ながら調整していきましょう。

お散歩中は、ただ歩くだけでなく、

  • 匂いをじっくり嗅がせて「情報収集」させる
  • 道の途中で「待て」「おいで」などの簡単なトレーニングを挟む
  • 安全な場所で軽いダッシュや追いかけっこをする

など、「体」と「頭」の両方を使う時間にしてあげると満足度がぐっと高まります。

おうち時間でもできる遊びのアイデア

雨の日や猛暑日など、外での運動が難しい日は、室内での遊びを工夫してカバーしていきます。

室内でおすすめの遊びの例

  • フードやおやつを使った知育玩具(コングなど)
  • タオルやマットにおやつを隠して探させるノーズワーク
  • 「お座り→伏せ→おいで」のような簡単なトリックの連続練習
  • 廊下を使った軽いボール遊び(滑らないように注意)

特にノーズワークは、体力をそこまで消耗しなくても嗅覚をたっぷり使って満足してくれるので、運動制限が必要な時期にも取り入れやすいです。

運動量が足りないと、

  • やたらと吠える
  • 家具をかじる・クッションを破壊する
  • 落ち着きがなくウロウロし続ける

といったサインが出やすくなります。逆に、しっかり運動できている日は、自然とよく眠り、いたずらも減ることが多いので、その日の様子を見ながら運動量を微調整するクセをつけていくといいですよ。

社会化トレーニングと吠え対策

ポメコーギーは、明るくフレンドリーな一方で、警戒心から吠えやすい側面も持っています。ここをうまくコントロールできるかどうかで、日々の暮らしやすさがかなり変わってきます。

社会化=「怖くない世界」を増やしてあげること

社会化というと難しく聞こえますが、要は「いろいろな物や人、場所に少しずつ慣らしていくこと」です。具体的には、

  • 静かな公園からスタートして、少しずつ人通りの多い場所にも行ってみる
  • 帽子やマスクをつけた人、子ども、高齢の人など、見た目の違う人とポジティブな経験を積む
  • 他犬との挨拶は、相性の良さそうな落ち着いた犬から始める

といったことを、無理のない範囲で少しずつ増やしていきます。大事なのは、「怖がっているのに無理に近づけない」こと。怖い記憶が残ると、「やっぱり外は怖い場所だ」と学習してしまいます。

吠えの原因を見極めると対策しやすい

「吠えをやめさせたい」と思ったとき、まずやってほしいのが原因の分析です。

吠える状況 考えられる原因 主な対策の方向性
インターホン・物音 警戒吠え・驚き 音に慣らす練習、来客時のルールづくり
ケージから出たいとき 要求吠え 静かになったときだけ出す、一貫した対応
留守番前後に激しく吠える 分離不安・不安感 留守番練習、安心できる環境づくり
夜に理由なく吠え続ける 運動不足・刺激不足・不安 日中の発散を増やす、寝る前のルーティンづくり

原因によって取るべき対策は変わってくるので、まずは「いつ」「どこで」「何に対して」吠えているかをメモしてみるのがおすすめです。夜鳴きや長時間の吠えが続く場合は、トレーナーや獣医師に動画を見てもらいながら相談すると、より具体的なアドバイスがもらいやすくなります。

夜の吠えや夜鳴きが続いて困っている場合は、子犬の夜泣きの原因と対策記事の考え方も応用できます。

社会化や吠え対策は、「今すぐゼロにする」というより、「生活に支障のないレベルに上手にコントロールする」イメージで取り組むと少し気がラクになるかなと思います。

被毛ケアの頻度とブラシ選び

被毛ケアは、見た目の可愛さだけでなく、皮膚の健康を守るための大事な習慣です。ここでは、具体的なケアの頻度と道具選びについてもう少し踏み込んでいきます。

基本のブラッシング頻度

ポメコーギーのようなダブルコートの犬では、

  • 通常期:2〜3日に1回を目安に全身ブラッシング
  • 換毛期:できれば毎日、少なくとも1日おきにブラッシング

くらいを目標にすると、毛玉と抜け毛のコントロールがしやすくなります。とはいえ、忙しい日もありますし、すべてを完璧にこなす必要はありません。「今日は胸周りだけ」「今日はお尻まわりを重点的に」など、パーツごとに分けて考えるのも現実的なやり方です。

ブラシ・コームの選び方

道具選びで迷ったときは、次の3点をそろえると安心です。

  • スリッカーブラシ(毛玉ほぐし・抜け毛取りに)
  • ピンブラシまたは獣毛ブラシ(仕上げ用)
  • 目の粗い&細かいコーム(チェック用)

スリッカーブラシは、力を入れすぎると皮膚を傷つけてしまうことがあるので、「毛をなでる」くらいの優しい力加減を意識してください。慣れないうちはトリマーさんに持ち方や動かし方を見てもらうのもおすすめです。

トリミングサロンとの付き合い方

毛量が多い子や、ブラッシングがどうしても苦手な子の場合は、定期的にトリミングサロンを活用するのも現実的な選択肢です。

サロンにお願いしやすいメニューの例

  • シャンプー&ブロー+部分カット(お尻・足先・お腹まわり)
  • 肛門腺しぼり・耳掃除・爪切りのセット
  • 季節に合わせた軽いサマーカット(バリカンのかけすぎには注意)

全身を短くカットしすぎると、被毛が元の状態に戻りにくくなることもあるので、「お手入れがしやすい長さに整える」くらいを目安に相談するといいですよ。

病気とケガ予防のコツ

病気やケガの予防は、特別なことをするというより、「日々の小さな工夫の積み重ね」がとても大きいです。ここでは、ポメコーギーと暮らすうえで意識しておきたいポイントを整理します。

環境づくりでケガリスクを減らす

胴長短足の体型はとても愛らしいですが、そのぶん腰や関節への負担がかかりやすいのも事実です。

  • フローリングには滑り止めマットやカーペットを敷く
  • ソファやベッドにはステップやスロープを置く
  • 階段の上り下りは必要以上にさせないようにする

といった工夫をするだけでも、将来の椎間板ヘルニアや関節トラブルのリスクを下げることにつながります。

ごはんと体重管理は「予防薬」のようなもの

肥満はあらゆる病気のリスクを押し上げてしまうので、適量のフード+適度な運動は予防の基本です。

意識したいポイント

  • 年齢・体重・活動量に合った総合栄養食を選ぶ
  • おやつは一日の総カロリーの10%以内を目安にする
  • 月1回は体重を測って、増減をメモしておく

フードの切り替えやサプリメントの使用については、その子の体質や持病によってベストな選択が変わるので、必ずかかりつけの獣医師と相談しながら進めてください。正確な情報はメーカー公式サイトや動物病院の案内を確認し、最終的な判断は専門家にゆだねるようにしましょう。

価格相場と賢いお迎え方法

最後に、多くの人が気にする「お迎えにかかるお金」の話です。ミックス犬全般に言えることですが、ポメコーギーも迎え方によって費用の考え方が大きく変わるので、ここで整理しておきます。

ペットショップ・ブリーダーから迎える場合

ペットショップやブリーダーから子犬販売で迎える場合、

  • 地域(都市部か地方か)
  • 親犬の血統やサイズ
  • 毛色や見た目の人気度
  • 月齢(生後まもない子か、少し成長した子か)

などによって価格はかなり変わります。人気のミックス犬として扱われることも多く、小〜中型ミックス犬としてはやや高めに設定されることもあると考えておくと、ギャップが少ないかもしれません。

ここで触れているのはあくまで「傾向」の話であり、具体的な金額を保証するものではありません。最新の販売価格や条件は、必ず各ショップ・ブリーダーの公式情報で確認し、最終的な判断は信頼できる専門家や販売元と相談しながら進めてください。

里親として迎えるという選択

もう一つの選択肢が、保護犬の里親になることです。保護団体や自治体の保健所・動物愛護センターなどには、ミックス犬としてポメコーギーに近い子が保護されていることもあります。この場合、いわゆる「購入代金」は発生しない代わりに、

    • ワクチン接種や避妊・去勢手術などの医療費の一部負担
    • 譲渡前後の家庭訪問やトライアル期間

といったプロセスが設けられていることが多いです。

里親制度は、「安く犬を手に入れる方法」ではなく、「一度行き場を失ってしまった命を家族として迎える選択」です。生活スタイルや住環境、家族構成などをしっかり見直したうえで、無理のない範囲で受け入れられるかどうかを考えてみてください。

ポメコーギーの成犬のまとめポイント

ここまで、ポメコーギーの成犬の大きさや性格、しつけのコツ、抜け毛ケア、寿命や健康管理、運動量、迎え方と価格相場まで、一気に見てきました。最後に、覚えておきたいポイントを改めて整理しておきます。

  • ポメコーギーの成犬は小型〜中型サイズで、体重4〜7kg前後が一般的な目安
  • 明るく人懐こく賢い一方、警戒吠えや要求吠えには注意が必要
  • 抜け毛は多めなので、ブラッシングと掃除の「仕組みづくり」がカギ
  • 寿命はおおよそ12〜15歳前後を目安に、歯・関節・皮膚のケアを意識する
  • 運動量と頭を使う遊びをバランスよく取り入れると、ストレス行動を防ぎやすい
  • 価格や迎え方は、「長く一緒に暮らせるか」「環境を整えられるか」を軸に考える

ポメコーギーの成犬は、ポメラニアンとコーギーの「いいとこ取り」をしやすい、とても魅力的なパートナーだと私は感じています。もちろん、しつけや健康管理にはそれなりに手間も時間もかかりますが、そのぶん家族にたっぷりの愛情と笑顔を返してくれる存在です。

気になる点や不安なポイントがあれば、販売店や保護団体のスタッフだけでなく、かならずかかりつけの獣医師など専門家の意見も聞きながら、あなたと相性ぴったりのポメコーギーの成犬との出会いをじっくり考えてみてください。正確な情報は公式サイトや専門機関の資料を確認し、最終的な判断は専門家にご相談いただくのがいちばん安心ですよ。

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