ラグドールは、そのふわふわの被毛と穏やかな性格で人気の高い猫種だ。しかし、「ラグドール 性格 悪い」と検索する人がいるように、性格に不安を感じる人も少なくない。実際に、攻撃的になったり、抱っこ嫌いな個体がいたりするのは本当なのだろうか。
また、ラグドールの見た目について「たぬきみたい」「かわいくない」と感じる人もいるが、それは毛色や成長による印象の違いが関係している可能性がある。ラグドールの人気カラーは何色なのか、どのような特徴があるのかについても解説していく。
さらに、ラグドールにはデメリットも存在する。体重が重いため飼育環境に工夫が必要だったり、寿命を延ばすためには適切なケアが求められたりする。また、子猫を譲りますという情報を探している人もいるかもしれないが、迎え入れる際には飼うときに気をつける事がいくつかある。
この記事では、ラグドールの性格や欠点は何か、オスとメスの違い、価格の相場、あるあるな特徴などを詳しく解説する。原産国や歴史にも触れながら、ラグドールについての理解を深められる内容となっているので、これから飼おうと考えている人はぜひ参考にしてほしい。
- ラグドールの性格は基本的に穏やかで人懐っこいが、個体差や環境によって攻撃的に見えることがある
- オスとメスで性格の違いがあり、オスは甘えん坊、メスはクールな傾向がある
- 抱っこ嫌いな個体もおり、無理に抱っこするとストレスを感じることがある
- 飼育には注意点があり、運動不足や毛の手入れ、肥満対策が重要になる
ラグドールの性格が悪いって本当?噂の真相を解説
- ラグドールは攻撃的?本当の性格とは
- ラグドールの性格はオスとメスで違いはある?
- 抱っこ嫌いなラグドールは多い?その理由と対策
- ラグドールはたぬきに似ている?見た目の特徴
- ラグドールはかわいくない?そう思われる理由
ラグドールは攻撃的?本当の性格とは
ラグドールは一般的に「穏やかで人懐っこい猫種」として知られています。しかし、インターネット上では「攻撃的になった」「性格が悪いと感じることがある」といった声を目にすることもあります。果たして、ラグドールは本当に攻撃的な性格なのでしょうか?
実際のところ、ラグドールは他の猫種と比べても温厚な性格の持ち主です。名前の由来にもなっている「ラグドール(ぬいぐるみ)」のように、抱っこされると体の力を抜いてリラックスする個体が多く、人と触れ合うことを好む傾向があります。また、攻撃的な性格が少なく、多頭飼いや子どものいる家庭でも飼いやすい猫として人気です。
一方で、ラグドールが攻撃的に見えることがあるのは、いくつかの理由が考えられます。例えば、環境の変化に敏感なため、新しい場所や初対面の人に対して警戒心を抱くことがあります。また、幼少期に十分な社会化が行われなかった場合、人間や他の動物に対して警戒心を持ちやすくなることもあります。さらに、過度なストレスを感じたときや、嫌なことを繰り返されると、威嚇したり引っかいたりすることがありますが、これはどの猫にも共通する行動です。
攻撃的な行動を抑えるためには、ラグドールの性格を理解し、ストレスを減らす環境を整えることが大切です。例えば、急に抱き上げるのではなく、まずは優しく撫でてから抱っこする、猫が嫌がるタイミングで無理に構わない、環境の変化がある際には徐々に慣らしていくといった工夫が効果的です。また、子猫のうちにさまざまな経験をさせることで、成長後の攻撃性を抑えることにもつながります。
このように、ラグドールは基本的に温厚な猫種ですが、育て方や環境によっては一時的に攻撃的な行動を見せることもあります。大切なのは、猫の性格や気持ちを理解し、安心して暮らせる環境を作ることです。適切に接すれば、ラグドールの優しく甘えん坊な一面を存分に楽しむことができるでしょう。
ラグドールの性格はオスとメスで違いはある?
ラグドールの性格は、オスとメスで違いがあるのか気になる方も多いでしょう。実は、オスとメスでは性格の傾向が異なることがあり、飼い主のライフスタイルによってどちらが合っているかが変わってきます。
一般的に、オスのラグドールは甘えん坊で飼い主にべったりすることが多いと言われています。人が大好きで、常にそばにいたがる傾向があり、膝の上に乗ってきたり、抱っこをせがんだりすることもあります。また、遊び好きで活発な面があり、おもちゃで遊ぶのが好きな子が多いです。一方で、寂しがりやな一面もあり、飼い主が長時間留守にするとストレスを感じることがあります。そのため、オスのラグドールは、家にいる時間が長い人や、猫とたくさん触れ合いたい人に向いているでしょう。
一方、メスのラグドールはオスに比べてクールな性格の子が多く、甘えるときとそうでないときのメリハリがはっきりしていることが特徴です。気分屋な一面があり、自分が甘えたいときは近寄ってくるものの、そうでないときに無理に構うと逃げてしまうことがあります。また、比較的独立心が強く、一人の時間を楽しめるため、飼い主が留守にすることが多い家庭でも適応しやすいです。ただし、警戒心が強い子もいるため、新しい環境に慣れるのに時間がかかることがあります。
こうした傾向はありますが、すべてのオスが甘えん坊で、すべてのメスがクールというわけではありません。個体差が大きいため、実際に迎える前にブリーダーや里親募集の担当者に性格を確認することが重要です。また、性別よりも幼少期の環境や飼い方によって性格が変わることも多いため、飼い主がどのように接するかが性格形成に影響を与えます。
オスとメスで性格の違いはありますが、どちらも穏やかで愛情深い猫種であることに変わりはありません。性格の傾向を知った上で、自分のライフスタイルに合った子を迎えることが、より良い関係を築くためのポイントになります。
抱っこ嫌いなラグドールは多い?その理由と対策
ラグドールは「抱っこされるのが好きな猫」として知られていますが、中には抱っこを嫌がる個体もいます。飼い主としては、せっかくのふわふわな毛並みを思う存分楽しみたいところですが、抱っこを嫌がられると戸惑ってしまうこともあるでしょう。では、なぜ抱っこ嫌いなラグドールがいるのでしょうか?
主な理由の一つとして、猫の性格や個体差が挙げられます。ラグドールは基本的に人懐っこい猫種ですが、すべての個体が抱っこ好きとは限りません。特に、自分のペースを大切にする猫は、抱き上げられることを嫌がることがあります。また、幼少期に抱っこされる経験が少なかった場合、成猫になってからも抱っこを苦手に感じることがあります。
もう一つの理由は、抱っこの仕方に問題がある可能性です。猫は体をしっかり支えられていないと不安を感じやすく、不安定な抱き方をするとすぐに逃げ出そうとします。また、長時間抱っこしすぎると猫にとってストレスになることもあります。そのため、猫がリラックスできるような抱き方を心がけることが大切です。
抱っこ嫌いなラグドールと上手に付き合うためには、まず信頼関係を築くことが重要です。いきなり抱き上げるのではなく、まずは猫がリラックスしているときに優しく撫でることから始めましょう。猫が心を開いてきたら、短時間だけ抱っこし、すぐに下ろすようにすると、徐々に慣れてくることがあります。また、おやつを使って「抱っこされると良いことがある」と覚えさせるのも有効です。
無理に抱っこを続けると、猫にとってストレスになり、抱っこ嫌いがさらに悪化することもあります。猫のペースに合わせて少しずつ慣れさせることが、抱っこを受け入れてもらうためのカギとなるでしょう。
ラグドールはたぬきに似ている?見た目の特徴
ラグドールは、そのふわふわとした被毛や大きな丸い目、ずんぐりとした体型から「たぬきに似ている」と言われることがあります。一見すると猫とは思えないほどの愛らしさを持っており、実際に「ぬいぐるみのような猫」として人気を集めています。それでは、具体的にどのような特徴がたぬきに似ているのか見ていきましょう。
まず、ラグドールの顔立ちは丸みを帯びており、たぬきのような可愛らしい印象を与えます。特に、目が大きくぱっちりとしている個体が多く、その瞳がくりっとした丸い形をしているため、たぬきの愛嬌ある表情に似ていると感じる人も少なくありません。また、鼻が比較的短めで、マズル(口元)の部分が目立ちにくいことも、たぬきっぽい顔つきに見える要因の一つです。
次に、ラグドールの体型についてですが、成猫になるとオスでは6~9kg、メスでも4.5~6kg程度になることがあり、猫の中でも大型に分類されます。その体格はしっかりとしており、特に太めの首や筋肉質な足、ふっくらとしたお腹のラインが特徴です。これが、ずんぐりとした体型のたぬきを連想させる理由となっています。また、ラグドールは長毛種であり、冬毛になるとさらにモフモフ感が増すため、ふわふわの毛に覆われた姿がよりたぬきに近づくとも言えるでしょう。
さらに、ラグドールの毛色や模様も、たぬきに似ているポイントの一つです。特に「シールポイント」や「ブルーポイント」などのカラーでは、顔周りに濃い色が出やすく、まるでたぬきのような黒っぽい模様ができることがあります。この模様が、たぬきの特徴である目の周りの黒い毛と似た印象を生み出すことがあります。
しかし、すべてのラグドールがたぬきに似ているわけではありません。毛色や模様、顔の輪郭によっては猫らしさが強く出る個体もいます。そのため、たぬきに似たラグドールを探している場合は、毛色や体型に注目しながら選ぶのがよいでしょう。
こうして見てみると、ラグドールがたぬきに似ていると言われるのには、いくつかの特徴的な理由があることが分かります。丸い顔、大きな目、ずんぐりした体型、そして特徴的な毛色が組み合わさることで、たぬきを思わせる愛らしい姿になるのです。このユニークな外見も、ラグドールの魅力の一つと言えるでしょう。
ラグドールはかわいくない?そう思われる理由
ラグドールは、美しい毛並みと穏やかな性格から人気の高い猫種ですが、一部では「かわいくない」と感じる人もいます。猫好きな人の間ではとても愛されているものの、なぜ「かわいくない」と思われることがあるのでしょうか?ここでは、その理由について詳しく解説していきます。
まず、ラグドールの見た目が原因で「かわいくない」と思われるケースがあります。一般的に猫は、シャープな顔つきやスリムな体型が好まれることが多いですが、ラグドールは丸みのある顔立ちをしており、鼻が短めで目も大きいため、少しぼんやりとした印象を与えることがあります。この特徴が、シャープな顔立ちの猫を好む人にとっては「かわいくない」と映ることがあるのです。
また、毛色や模様の変化によって印象が変わることも理由の一つです。ラグドールは成長するにつれて毛色が変化し、子猫のときはほぼ真っ白でも、成猫になるとポイントカラーが出てきます。この変化が好みと合わない場合、思っていた印象と違うと感じる人もいるでしょう。特に、「成長したら顔が黒っぽくなってしまった」といったケースでは、幼少期の印象とのギャップで「かわいくない」と思われることがあります。
さらに、ラグドールの体型が大きいため、猫らしい「小さくて可憐なイメージ」とは異なる点も影響しています。特に、大きくなるオスのラグドールはがっしりとした体型になるため、小柄な猫を好む人にとっては「かわいらしさがない」と感じることがあるかもしれません。
しかし、ラグドールの魅力はその見た目だけではありません。穏やかで甘えん坊な性格や、人懐っこさは、他の猫種にはない大きな特徴です。飼い主のそばに寄り添い、ぬいぐるみのように抱かれるのを好むラグドールは、愛情を注げば注ぐほど魅力が増す猫種とも言えます。「かわいくない」と感じるかどうかは、見た目の好みによる部分も大きいですが、実際に一緒に暮らしてみると、性格の良さや愛嬌のある行動に魅了されることが多いでしょう。
ラグドールの性格が悪いと誤解される理由と飼い方の注意点
- ラグドールの欠点は何?デメリットを解説
- ラグドールの価格は高い?その理由とは
- ラグドールの人気カラーは何色?色の変化にも注目
- ラグドールの体重や寿命は?飼う前に知っておくべきこと
- ラグドールの原産国はどこ?歴史と特徴を紹介
- ラグドールを飼うときに気をつける事は?初心者向けポイント
- ラグドールあるある!飼い主が共感する特徴とは
- ラグドールの子猫譲ります?迎え方と選び方のポイント
ラグドールの欠点は何?デメリットを解説
ラグドールは、その美しい毛並みや穏やかな性格で多くの猫好きに愛されていますが、どんな猫種にもメリットとデメリットがあります。ラグドールを飼う前に知っておくべき欠点について、詳しく見ていきましょう。
まず、ラグドールは大型の猫種であり、成猫になるとオスで6~9kg、メスで4.5~6kg程度になることがあります。このため、一般的な猫よりもスペースが必要です。狭い部屋では十分に動き回ることが難しく、ストレスを感じる原因になることもあります。また、キャットタワーやベッドなどの猫用グッズも大型のものを選ぶ必要があり、普通のサイズの猫グッズでは対応できない場合もあります。
次に、被毛の管理が大変という点も挙げられます。ラグドールの被毛はダブルコートであり、ふわふわとした長毛が特徴ですが、この美しい毛並みを維持するためにはこまめなブラッシングが欠かせません。特に換毛期には抜け毛が増え、家具や衣類に毛が付着しやすくなるため、掃除の手間も増えます。被毛の手入れを怠ると、毛玉ができやすくなり、最悪の場合は皮膚炎の原因となることもあります。
さらに、ラグドールは比較的食欲が旺盛で、太りやすい傾向があります。運動量が少ない猫種であるため、適切な食事管理をしないと肥満になりやすく、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。肥満を防ぐためには、適度な運動を取り入れたり、食事量をしっかりコントロールすることが重要です。
このように、ラグドールを飼うにはいくつかの注意点があります。しかし、適切な環境を整え、こまめにお手入れをすることで、長く健康的に一緒に過ごすことができるでしょう。
ラグドールの価格は高い?その理由とは
ラグドールは他の猫種と比べて価格が高めに設定されていることが多く、ペットショップやブリーダーでの販売価格は20万円〜70万円ほどになることもあります。なぜ、これほどまでに高価なのでしょうか?その背景には、いくつかの重要な要因が関係しています。
まず、ラグドールの価格が高い理由の一つに、純血種としての血統管理が挙げられます。ラグドールは1960年代にアメリカで誕生した比較的新しい猫種ですが、もともとは厳格な血統管理のもとで繁殖されてきました。現在でも純血のラグドールを維持するためには、血統書付きの親猫同士での繁殖が求められています。このように、健康で質の高い子猫を生み出すためには、ブリーダーの管理コストがかかるため、価格が高くなるのです。
次に、ラグドールの成長の遅さも価格が高くなる要因の一つです。一般的な猫は1年ほどで成猫になりますが、ラグドールは成長がゆっくりで、完全に成猫になるまでに3〜4年かかります。この成長の遅さによって、ブリーダーは長期間にわたって健康管理を行う必要があり、食費や医療費などのコストがかかります。こうした費用が販売価格に反映されているのです。
また、飼育環境の影響も考えられます。ラグドールは人懐っこく社交的な性格を持つ猫種ですが、その性格をしっかり引き出すためには、適切な社会化が必要です。信頼できるブリーダーのもとでは、子猫のうちから人間とのコミュニケーションを重視し、ストレスの少ない環境で育てられます。こうした手間のかかる育成方法が、価格に反映されることになります。
さらに、希少なカラーや模様を持つ個体は価格がさらに高くなることもあります。特に「ライラック」や「チョコレートポイント」などの希少色は、遺伝的に出現しにくいため、より高値で取引されることが多いです。また、バイカラーやミテッドなど、人気の模様を持つ個体も、需要が高いため価格が上がる傾向があります。
このように、ラグドールの価格が高い背景には、血統の管理、成長の遅さ、育成の手間、希少なカラーの存在といったさまざまな要因が関係しています。価格は高めですが、その分ラグドールは穏やかで愛情深い性格を持つため、一緒に暮らすことでその価値を実感できるでしょう。
ラグドールの人気カラーは何色?色の変化にも注目
ラグドールは成長とともに毛色が変化する猫種として知られており、子猫のときと成猫になったときで色の印象が大きく異なることがあります。そんなラグドールにはさまざまなカラーがあり、中でも特に人気の高い毛色が存在します。ここでは、ラグドールの代表的なカラーと、その魅力について紹介していきます。
まず、ラグドールの毛色は「ポインテッド」と呼ばれる特徴的なカラーリングを持っています。これは、顔・耳・足・しっぽなどの体の先端部分に濃い色が現れ、胴体部分は比較的明るい色になる模様のことを指します。このポインテッドカラーの中で、特に人気が高いのが「シールポイント」と「ブルーポイント」です。
シールポイントは、ラグドールの中でも最もポピュラーな毛色で、濃いこげ茶色(ダークブラウン)のポイントカラーが特徴です。落ち着いた色合いで、成長とともに顔周りの色が濃くなり、よりシックな雰囲気を醸し出します。
ブルーポイントは、シールポイントよりも淡い灰色のポイントカラーを持つ毛色です。青みがかった優しい色合いが特徴で、エレガントな雰囲気を持っています。特に、ブルーの瞳との相性が良く、美しい印象を与えることから人気があります。
その他にも、チョコレートポイントやライラックポイントといった希少な毛色もあります。チョコレートポイントは、シールポイントよりも明るい茶色のポイントカラーを持ち、暖かみのある雰囲気が魅力です。ライラックポイントは、灰色がかった淡いピンクベージュのような色で、非常に希少なカラーとして知られています。
また、ラグドールは成長につれて毛色が変化することがあり、子猫の頃はほぼ真っ白でも、成猫になると徐々に色が濃くなります。この変化は、生後数ヶ月から1歳頃にかけて特に顕著に見られ、4歳頃にはほぼ最終的な色に落ち着くとされています。
このように、ラグドールにはさまざまなカラーがあり、それぞれに魅力があります。成長するにつれて色が変わるという特徴も楽しみの一つであり、時間とともに変化する姿を愛でるのもラグドールならではの醍醐味と言えるでしょう。
ラグドールの体重や寿命は?飼う前に知っておくべきこと
ラグドールを飼うにあたって、成猫になったときの体重や平均寿命について知っておくことはとても重要です。ラグドールは猫の中でも大型の品種に分類されるため、体重の管理や健康維持には十分な注意が必要です。
まず、ラグドールの成猫の体重ですが、オスは6~9kg、メスは4.5~6kgほどになります。一般的な猫の平均体重が約3~5kgであるのに対し、ラグドールはそれよりも大きく、しっかりとした骨格を持っています。特にオスは9kgを超えることもあり、かなりの大きさになります。そのため、適切な食事管理と運動量を確保することが、健康維持のために欠かせません。
次に、ラグドールの寿命ですが、一般的には12~17年程度とされています。猫全体の平均寿命と比べても比較的長寿の部類に入りますが、健康を維持するためには適切な食事、運動、ストレスの少ない環境が重要になります。
ただし、ラグドールは大型の猫であるため、肥満になりやすい傾向があります。運動量が少なく、のんびりとした性格をしているため、放っておくと運動不足になり、肥満が原因で関節疾患や糖尿病などの病気を引き起こす可能性があります。そのため、毎日適度に遊んであげることが健康維持のポイントとなります。
このように、ラグドールは体が大きく長生きする猫ですが、適切なケアをすることでさらに健康に暮らすことができます。飼う前にこれらのポイントをしっかり押さえておくことで、より良い環境を整えることができるでしょう。
ラグドールの原産国はどこ?歴史と特徴を紹介
ラグドールの原産国はアメリカ合衆国です。1960年代にカリフォルニア州で誕生した比較的新しい猫種であり、そのユニークな特徴や魅力的な性格が多くの人々を惹きつけ、現在では世界中で愛されています。ここでは、ラグドールの誕生の背景や特徴について詳しく解説していきます。
ラグドール誕生の歴史
ラグドールは、アン・ベイカーというアメリカ人女性によって作出された猫種です。彼女はカリフォルニア州リバーサイドに住んでおり、近隣にいたペルシャ系の白い猫「ジョセフィーヌ」に注目しました。ジョセフィーヌは非常に穏やかで人懐っこい性格の猫でしたが、ある日交通事故に遭ってしまいます。幸いにも無事回復し、その後産まれた子猫たちは驚くほどおとなしく、人に抱かれると力を抜く性質を持っていました。
アン・ベイカーは、この特徴を受け継ぐ猫を選び抜いて交配を進め、「ラグドール」と名付けました。ラグドール(Ragdoll)とは英語で「ぬいぐるみ」の意味があり、抱っこするとまるでぬいぐるみのようにリラックスすることが名前の由来となっています。
その後、アン・ベイカーはラグドールを特別な猫種として商標登録し、繁殖を管理しようとしました。しかし、彼女の厳格なルールに不満を持ったブリーダーたちが独立し、新たな血統管理を進めたことで、ラグドールは広く普及するようになりました。現在では、アメリカはもちろん、ヨーロッパや日本をはじめとする多くの国で人気の猫種となっています。
ラグドールの特徴
ラグドールの最大の特徴は、その温厚で人懐っこい性格です。猫は一般的にマイペースで気まぐれな動物とされていますが、ラグドールはまるで犬のように飼い主に寄り添い、甘えることを好みます。また、多くのラグドールは抱っこされるのが好きで、飼い主に身を委ねるような姿勢をとることがよくあります。
見た目の特徴としては、大型の猫種であり、オスで6〜9kg、メスで4.5〜6kgほどになります。筋肉質でがっしりとした体格をしているものの、性格は穏やかで攻撃性がほとんどないため、多頭飼いや子どものいる家庭でも飼いやすい猫種とされています。
さらに、ラグドールは成長とともに毛色が変化するという特徴もあります。子猫のときは白っぽい毛色ですが、成長するにつれて顔や耳、しっぽなどに特徴的なポイントカラーが現れます。この変化は4歳ごろまで続き、最終的な毛色が完成すると言われています。
このように、ラグドールはアメリカで誕生し、その魅力的な性格と美しい外見から世界中で愛される猫種となりました。飼い主に寄り添う優しい性格を持っているため、初めて猫を飼う人にもおすすめの猫種です。
ラグドールを飼うときに気をつける事は?初心者向けポイント
ラグドールは穏やかで人懐っこい性格を持つ猫種ですが、飼う際にはいくつか注意点があります。特に初心者の方にとっては、事前に気をつけるべきポイントを知っておくことで、猫との生活をより快適にすることができます。ここでは、ラグドールを飼う際の重要なポイントを紹介します。
1. 運動不足に注意する
ラグドールは活発な猫種ではなく、どちらかというとのんびりと過ごすことを好みます。そのため、運動不足による肥満になりやすいというリスクがあります。特に室内飼いの場合は、適度に遊ぶ時間を確保し、キャットタワーやおもちゃを活用して運動不足を防ぐことが大切です。
2. 被毛のケアをこまめに行う
ラグドールの美しい被毛は長毛種特有のものですが、その分、抜け毛や毛玉ができやすいため、定期的なブラッシングが必要です。最低でも週に2〜3回はブラッシングを行い、換毛期には毎日ケアすることで、毛の絡まりや皮膚トラブルを防ぐことができます。
3. 抱っこが苦手な個体もいる
ラグドールは抱っこ好きな猫として知られていますが、すべての個体がそうとは限りません。特に抱っこに慣れていない子猫や、人間に対する警戒心が強い個体は、無理に抱き上げようとするとストレスを感じることがあります。最初は撫でることから慣れさせ、徐々に抱っこに慣れさせるのが良いでしょう。
4. 暑さに弱いので環境管理を徹底する
ラグドールは被毛が厚く、暑さに弱い傾向があります。夏場はエアコンを使用して室温を26〜27度に保ち、猫が涼しく過ごせる環境を作ることが大切です。特に熱中症には注意し、十分な水分補給ができるようにすることが必要です。
これらのポイントを意識しておくことで、ラグドールとの生活をより快適に楽しむことができます。
ラグドールあるある!飼い主が共感する特徴とは
ラグドールと一緒に暮らしていると、「こんなことよくある!」と思う場面がたくさんあります。ここでは、ラグドールを飼っている人が共感しやすい特徴的な行動を紹介します。
1. とにかく甘えん坊!
ラグドールは非常に甘えん坊な猫種で、飼い主にべったりすることが多いです。家の中を歩くとついてきたり、ソファに座ると膝の上に乗ってくることも珍しくありません。
2. おっとりしていて鈍臭い?
猫というと俊敏なイメージがありますが、ラグドールは比較的のんびりした性格です。走るのが遅かったり、ジャンプに失敗することもあり、「猫なのに鈍臭い」と思うこともあるでしょう。
3. 寝るのが大好き!
ラグドールは一日の大半を寝て過ごします。ふわふわの体を丸めてぐっすり眠る姿は、まるでぬいぐるみのようで、見ているだけで癒されます。
4. 床にゴロンと転がる
リラックスすると、床にゴロンと横になってお腹を見せることがあります。これはラグドール特有の甘えん坊な性格を表す行動で、飼い主に心を許している証拠です。
このように、ラグドールにはユニークな「あるある」がたくさんあります。甘えん坊で穏やかな性格のラグドールと暮らせば、癒しの時間をたっぷり楽しむことができるでしょう。
ラグドールの子猫譲ります?迎え方と選び方のポイント
ラグドールの子猫を迎えたいと考えている方は、「譲ります」「里親募集」「ブリーダーからの購入」など、さまざまな方法を検討するでしょう。しかし、大切な家族となる猫を迎える以上、慎重に選ぶことが必要です。ここでは、ラグドールの子猫を迎える方法と、健康で良い子猫を選ぶためのポイントについて解説します。
1. ラグドールの子猫を迎える方法
ラグドールの子猫を手に入れる方法は、大きく分けて以下の3つがあります。
① ブリーダーから購入する
ブリーダーは、純血のラグドールを計画的に繁殖している専門家です。健康管理が行き届いており、血統書付きの子猫を迎えることができるのが特徴です。信頼できるブリーダーを選ぶことで、健康で性格の良いラグドールを迎えられる可能性が高まります。また、子猫の親猫を見ることができるため、将来の性格や体格をある程度予測できるのもメリットです。
② 里親募集から譲り受ける
ラグドールの里親募集は、動物保護団体や個人の譲渡サイトなどで見つかることがあります。何らかの事情で飼えなくなったラグドールが、新しい飼い主を探しているケースが多いため、保護猫として迎えることができます。ただし、里親になる場合は審査があることが多く、家族構成や飼育環境を確認される場合もあります。また、成猫の譲渡が多いため、子猫を迎えたい場合は選択肢が限られるかもしれません。
③ ペットショップで購入する
ペットショップでもラグドールの子猫が販売されていることがあります。ただし、信頼できるショップを選ぶことが重要です。親猫の情報や健康状態の管理が不十分な場合があるため、事前にしっかりと確認しましょう。
2. 良い子猫を選ぶためのポイント
ラグドールの子猫を迎える際は、健康で元気な個体を選ぶことが重要です。以下の点に注意しながら選びましょう。
① 健康状態をチェックする
・目がキラキラしていて、目やにがないか
・鼻が湿っていて、くしゃみをしていないか
・耳が清潔で、悪臭がしないか
・毛並みが整っており、皮膚に赤みやフケがないか
・お腹が張りすぎていないか(寄生虫の可能性がある)
これらのポイントをチェックすることで、健康な子猫を見極めることができます。
② 性格を見極める
ラグドールは穏やかで甘えん坊な性格が特徴ですが、個体差があります。人に慣れているか、警戒心が強すぎないかを観察しましょう。ブリーダーのもとでは、親猫や兄弟猫との関係性を見て、その子の性格を知ることができます。
③ 迎える時期を確認する
ラグドールの子猫は、生後2ヶ月頃から譲渡されることが多いですが、社会性をしっかりと学ぶためには生後3ヶ月以降に迎えるのが理想です。親猫や兄弟猫と十分に過ごした子猫は、人間との関係を築きやすく、ストレスにも強くなります。
3. 迎える準備と注意点
子猫を迎える前に、以下の準備を整えておきましょう。
・キャットフード(ブリーダーや譲渡元で食べていたものと同じものを用意)
・トイレと猫砂(最初はシンプルなものが使いやすい)
・キャットタワーや爪とぎ(運動不足防止のため)
・ベッドや隠れられるスペース(環境に慣れるまでの安心できる場所)
また、新しい環境に慣れるまでには時間がかかるため、最初は無理に抱っこしたり遊んだりせず、子猫が自分のペースで慣れるのを待つことが大切です。
ラグドールの性格は悪い?誤解されやすい理由の総括
- ラグドールは基本的に温厚で人懐っこい性格を持つ猫種
- 攻撃的に見えることがあるのは環境や育て方が影響している
- オスは甘えん坊で人懐っこく、メスはクールで独立心が強い傾向がある
- 抱っこ好きな個体が多いが、中には抱っこを嫌がる猫もいる
- たぬきのような丸い顔立ちやふわふわの被毛が特徴
- 見た目が好みでないと「かわいくない」と思われることがある
- 体が大きく運動量が少ないため、肥満になりやすい
- 長毛種のため、ブラッシングを怠ると毛玉ができやすい
- 価格が高いのは血統管理や成長の遅さが影響している
- 人気カラーはシールポイントやブルーポイントなどがある
- 成長とともに毛色が変化するため、子猫の頃と印象が変わる
- 平均寿命は12〜17年ほどで比較的長寿の猫種
- 原産国はアメリカで、1960年代に作出された比較的新しい猫種
- 運動不足や暑さに弱いため、飼育環境の管理が重要
- ラグドールならではの甘えん坊でのんびりした「あるある」行動が多い